アンテナショップから街づくりへ―
もりや循環型農食健協議会 代表理事 伊東明彦さん
3つの清流に囲まれ、水と緑に恵まれた大地の上に形成された市街地「守谷市」。つくばエクスプレスの開業で人口が増加し、整備された住環境と都心へのアクセスの良さを併せ持ちながらも、緑被率(緑の割合)が6割の豊かな自然に恵まれた街に約7万人が暮らしています。
2019年1月に守谷駅西口にオープンした守谷市のアンテナショップ「もりやコレクション」の運営を「もりや循環型農食健協議会」の立場から支援している代表理事、伊東さんにお話を伺いました。
取材時期:2020年6月
守谷の"おいしいものの弁当箱"
TX守谷駅西口の高架下、改札を出て駅前広場への階段を降りたすぐ左手にある「もりやコレクション」は、守谷市内で育った農作物や乳製品、精肉、加工品などを販売する守谷市のアンテナショップ。
ガラス張りの明るい店内の中央に鎮座するお弁当箱を模した陳列棚には、作りたてのお弁当やパン、洋・和菓子などがぎっしりと並んでいます。
側面の冷蔵棚には野菜や乳製品などがずらり。「もりやの美味しいもの」が一堂に会しています。
コラボ商品開発にも尽力
陳列と同時に完売必至の「守谷カレー」は、行列のできる精肉店・藤井商店の肉と守谷産野菜を使った人気商品。
茨城大学と共同開発した牛肉の塩麹漬けやミルク工房もりやの生乳を使ったスイーツや和菓子、守谷産のほうれん草をつかったパスタ、蕎麦焼酎などブランド力を強化するためのコラボ商品開発にも力を入れています。
「ブランド力向上は生産者さんや加工業者さんを守り、購買者の皆さんに喜んでいただける。今後も推進していきたい」。
宇宙から農業、街をみる
伊東さんは宇宙をフィールドに人工衛星などの技術開発を手掛けるエンジニア。
10歳のときに家族で守谷市に転居して以来守谷市に暮らしていますが、守谷市の豊かな「食」に気付いたのは社会人になってから。
「豊かな土壌で誠実に育てられた農作物や乳製品など、どれもがとても品質が高い。そんなみなさんを応援するために『もりや循環型農食健協議会(通称もりあぐ)』を立ち上げ、守谷の魅力を発信しています」
循環型の守谷モデル構築へ
コロナ禍でいち早く守谷市のテイクアウト応援サイトを立ち上げ市民へのクーポン券の配布に尽力した伊東さん。もりやコレクションでもSNSでの発信をさらに強化し、提携先と協力してテイクアウト商品を補強。売上を落とすことなく提携先の生活を守りました。
「新しい生活様式に向けて、今後はデリバリーなどにも対応していきたい。ここを発信地として医療や介護などとも繋げた守谷モデルを築いていきたいと思っています」。
もりやコレクション
住所 | 茨城県守谷市中央4-9 つくばエクスプレス守谷駅1F |
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電話番号 | 0297-34-1221 |
アクセス | つくばエクスプレス守谷駅1F |
ホームページ | https://www.facebook.com/moriyacollection/ |